天空の城ラピュタをイジる
こんにちは、癖っ毛侍のダイキベイダーです。
先日、金曜ロードショーで天空の城ラピュタが放送されていましたね。
僕はラピュタが大好きで初めて小学生時代に見てから今日まで何十回と見てきました。今現在も家にBlu-rayがあります。
飛行石
海賊
飛行機
銃
ロボット
滅びの呪文
そしてラピュタ
これでもかとばかりに子供心を刺激してくれるこの映画が大好きでしたし、今も見るたびに子供の頃に戻ったような感覚になれます。
登場するキャラクターもとても愛嬌があり人気がありますね。名前を持つキャラクターの中ではモウロ将軍以外ほとんどのキャラクターが愛されているのではないでしょうか。
子供の頃に初めて見てから数十回目になる僕ですが、昨日のラピュタも本当に楽しく見ることができました。
ただね
文句をつけるわけじゃないんですけどね
天然パーマのごとく心が捻くれてしまったからそう感じてしまったわけだけど
ほら、空から落ちてきたシータをパズーが自分の部屋に運んで朝を迎えるシーンあるじゃないですか。
僕なりに簡単にチャプターを分けると
①朝起きてベッドのシータを眺める
②鳩達を解き放ちトランペットを吹きはじめる
③起きてきたシータに鳩が襲いかかる
④大笑いしながらパズーがシータに話しかけて自己紹介
これらのシーン、子供の頃には気づきもしなかったんですが、僕気付いてしまったんですよ。
そう、
パズーの入念なシータをオトす手口に。
考えてもみてください。
見ず知らずの男性の家で目覚めたシータが、わずか数分足らずで笑顔になっているなんてそんな特異な状況、中々作り出せるものではありません。
これはパズーによる巧妙な作戦が裏にあったに違いありません。
僕なりにどのような手口でシータがオトされたのかを考えてみたので、もう一度チャプターを振り返りながら説明したいと思います。
①朝起きてベッドのシータを眺める
このシーンではオトす手口というよりパズーの女性への姿勢が顕著に読み取れます。
パズーが起きたシーンですが、よく注意して見てみるとパズーが寝ている枕元にロウソクの燃えカスと本が置いてあるんですね。
いつか「ラピュタは実在する」と説いた父さんが正しいことを証明するために今は勉強するんだというパズーらしい真っ直ぐな心を感じられるシーンです。
空から落ちてきた女の子を家に連れ込んだ状態できちんと勉強できたのか甚だ疑問ですが、女性を家に連れ込んでも日々のルーティンを崩さない姿勢に女性への慣れを感じます。
僕なら空から女の子が落ちてきたその晩に本を読む余裕なんてない。
というか自分の家で初対面の女の子が寝ている状況で本なんか読めるか。
②鳩達を解き放ちトランペットを吹きはじめる
前チャプターで起きたばかりのパズーは、ベッドで寝ているシータを見て軽く微笑みました。
このまま寝かしておいてやろうという優しい眼差しは印象的ですね。
その後、1人寝床を後にして、屋上で鳩達を解き放つパズー。
次の瞬間、何を思ったのかさぁ起きろと言わんばかりに大音量のトランペットを吹き鳴らします。
やはりあの優しい眼差しには裏があったかと感じずにはいられませんが、次のシーンを見ると納得できることと思います。
シータに起きてもらわないと困るのです。
大事な作戦があるのですから。
③起きてきたシータに鳩が襲いかかる
部屋にまで響き渡る大音量のトランペットにより目を覚ますシータ。
音源を探しに屋上に顔を出したその刹那、数羽の鳩達がシータの顔面に向かって突っ込んできます。
小さい悲鳴を上げるシータ。鳩達が通り過ぎるとパズーの笑い声が聞こえてきます。
まったくもってよく調教できた鳩達です。
鳩達の完璧なタイミングを見ると、夜通し練習していた姿が目に浮かびそうです。
考えてみればここはパズーのホーム。
味方との連携プレーはお手の物といったところでしょう。
急遽立案しなければならなかった作戦。
鳩への褒美の餌の約束。
反復練習による成功率の底上げ。
昨晩はパズー、ほとんど寝てないんじゃないでしょうか。
作戦実行直前にはトランペットを片手に鳩と円陣を組んだことでしょう。
そして見事シータを驚かせる作戦に成功した鳩達。
作戦は次のフェーズに移ります。
④大笑いしながらパズーがシータに話しかけて自己紹介
さて、作戦続行です。
鳩に襲われたシータを見て不自然なほどに大笑いを飛ばすパズー。
そして屈託のない笑みを浮かべながらシータに近づいてきます。自己紹介とともに「この小屋で一人で住んでいるんだ」とさりげない一人暮らしアピールも忘れません。
驚いているのも束の間、不意に鳩の餌を渡されるシータ。
突然鳩の餌やりをさせられては昨晩から今朝までのことや、目の前の男についてゆっくりと考えることもできません。
鳩も鳩で練習通りシータをくすぐり考える間を与えません。
ここで、なぜわざわざシータの思考を遮る必要があったのか、少し考えてみます。
当たり前ですが、シータはきっとどのような経緯で自分がここにいるのかを気にするはずです。
さすがのパズーも鉱山で君を拾って持ち帰ったでは、不審者丸出し。
また、この時点ではパズーはシータの事情を何も知らない為、助けているという自覚がないのですから、「君を助けるためにここに連れてきた」と言うのは中々の博打です。
とは言え、家に連れてきたのは事実。それは伝えなければなりません。
不審がられることなく、家に連れてきたことを伝える為にはどうすれば良いか。
そう、それを伝える前に仲良くなってしまえばいいんです。
つまり、シータがなぜこの場所にこの男といるのかゆっくり考える前に仲良くなる必要があったということです。
シータの思考を遮る為に鳩に仕事をさせるパズー。
シータが鳩に翻弄されている中、タイミングを見計らい、すかさず決めにかかります。
「さっきまで、ひょっとすると天使じゃないかって、心配してたんだ」
落とし文句、完璧です。
突然自分を天使だと例えられれば、硬派なシータも名前と住所以外の情報を開示していないはずのパズーに対して「助けてくれてありがとう」と言ってしまうというものです。
パズーに助けられたかどうかはまだ分からないはずなのにシータからこのセリフを引き出すパズー、とんでもないやり手です。
見事、パズーの作戦が成功した瞬間です。
その後、ポム爺さんからラピュタの実在に繋がる情報を聞いた後の「やるぞぉー!」という意気込みも、違う意味に聴こえてきそうです。
その後、やっとの思いで完璧な第一印象を植え付けることができたにもかかわらず、シータを軍隊に囚われてしまうパズー。
そりゃあ海賊にまで身を落とすのも分かります。
ただ後に、「ふふっ、ぼくは、海賊にはならないよ。ドーラだって分かってくれるさ。見かけよりいい人だもの。」と女心を見透かしているのは流石だと思いました。
※ラピュタ、僕は本当に大好きです。本文にも書きましたがBlu-rayも購入しています。気を悪くされた方がいましたら、申し訳ありません。