癖っ毛侍

それでも、天然パーマで生きていく。

男は格好つけの格好悪い生き物です

エレベーターを降りる時にノールックで『閉めるボタン』を押して出て行く人、かっこいいですよね。

うちの会社は11階にあるので、辿り着くまでに数人がエレベーターを降りていくのですが、そういう人が時々います。


ほんの稀に、開けるボタンをタンッと勢いよく押して出て行く人がいますが、その心意気を汲んで良しとしましょう。



先日僕も初めて降りる時に閉めるボタンを押してみたのですが、緊張のあまり体がエレベーターから出る前にボタンを押してしまい閉まってきた扉に体を挟まれました。


タイミング、難しいですね。


こんにちは、癖っ毛侍のダイキベイダーです。


そのエレベーターでの失敗で、何が一番寂しかったかと言うと、僕の後ろにその階で降りる人が控えていたこですかね。


体をぶつけたことで扉が開いて良かったです。


大変ご迷惑をおかけしました。





さて、僕がエレベーターをよく使うのには理由があります。それは喫煙所に行く為です。


禁煙ブームの昨今ですが、皆さまはいかがでしょうか。



僕は喫煙者です。
とは言えヘビースモーカーではありません。



2〜3日で1箱ペースですし、1年前から電子タバコアイコスを喫煙しているので、ヘビースモーカーとは言えないと思っています。



思い返してみれば、本当は良くないのですが高校時代に粋がった勢いでタバコに手を付け、早12年。



タバコ=かっこいいと本気で思っていた為、セブンスターやラッキーストライクなどかっこいい箱のやつを自販機で買っては、学校の近くの公園など人目につかないところで吸っていました。




まったく美味いと感じもしないにも関わらず「くぅ〜!これこれ〜」と粋がっては正直気分が悪くなっていたことをよく覚えています。



また、16〜17歳の男というのはほとばしるほどアホでして、友人も皆同じようにアホだった為、数人で集まるとアホが加速するんですよね。

(アホはお前だけだという異論は認めます。)


例えば、タバコというのは人差し指と中指の第一関節と第二関節の間で挟んで吸うのが一般的な吸い方ですが、アホ故にかっこいい吸い方を求めるんですよ。


親指と人差し指で摘んでみたり、中指と薬指に挟んでみたり、爪楊枝に刺して吸ってみたりしてカッコよさを求めていたんですね。


結局は人差し指と中指の付け根でタバコを挟み、手で口を覆い隠すようにして吸うというのが一番カッコいい吸い方だという話で落ち着いたのですが、正直これは今でもカッコイイと思っている自分がいます。



また、灰の捨て方にも格好良さを求めており、人差し指でタバコの中腹をトントンしたり、親指でタバコの吸い口を弾いてみたり、口で吹いて灰だけ飛ばそうとしたら灰が目に入ってみたりしていました。



結局は灰は好きなように捨てようぜという話になった昔の自分達が馬鹿っぽくて愛おしいです。




まぁそのようにアホの加速の延長上で今もタバコを吸ってしまっている僕なわけです。


会社の喫煙所では、皆が皆、思い思いに静かに、時々細い目で空を眺めたりしながらタバコを吸っているのですが、それぞれに馬鹿っぽいエピソードがあると想像するととても滑稽ですね。

(馬鹿なエピソードがあるのはお前だけだという異論は認めます。)



タバコは百害あって一利なしとは言いますが、色んな思い出ができたことは、吸っていて良かったかなとも思います。


白い煙の向こうには、馬鹿をしていた頃の思い出がゆらゆらと揺らいでいて、僕はそれに手を伸ばしてみたくなるのです。




ただ、本当にそろそろタバコやめたい。